ひと昔前までは、「結婚は女の幸せ」「出産を経験してこそ一人前」、そう言われるのが普通の時代で、結婚や出産は【するべき】と考えられていました。
しかし、多種多様な生き方が尊重される今、結婚や出産はそれぞれが【選択する】時代です。
とは言っても、まだまだ30歳を過ぎて独身だと「結婚はまだ?」「早くいい報告待ってるね」と、周囲から二言目には言われてしまうのが現状です。
結婚をすれば「子供は?」と…、一人出産すれば「二人目は?」と…。
この結婚や出産へのプレッシャーは、地方や田舎ほど強いように思えます。
周りに既婚者が増え、人生これでいいのだろうかと、不安や焦りを感じていませんか?
周りに子持ちが増え、自分がおいていかれるような寂しさを抱えていませんか?
地方に残る既成概念
結婚や出産は【するべき】もので、それこそ「女の幸せ」であり「親孝行」だという古い既成概念は、今の時代もまだまだ残っています。
一部の地域だけかもしれないし、地方に限った話ではないのかもしれませんが・・
実際、私の住む地方の小さな田舎町では、当然のごとく【結婚+子供+マイホーム】の3点セットを手にした女性こそ、安定を手にした『勝ち組』と言われます。
30歳を過ぎた独身者は、『負け組』どころか「どこか変わってる人」、というレッテルまで貼られてしまいます。
子供がいない夫婦に対しては、「何か問題があるんじゃないか」という勝手な憶測と噂が広がり、しまいには「可哀そう」という目で見られてしまいます。
そもそも『勝ち組』とか『負け組』とか、何を基準に分けられるのでしょうか?
勝ち組・負け組って?
例えば、
◆医師と結婚して、立派な一軒家に住み、家政婦までいる人
◆売れない芸人と結婚して、ワンルームの賃貸アパートに住み、パートを掛け持ちしている人
この2人だったら、おそらく「医師と結婚した人」が勝ち組に見えますよね?
それでは次は、
◆医師と結婚して、立派な一軒家に住み、家政婦までいる・・だけど、夫は子供に厳しく、笑いの一切ない家庭で、ため息ばかりの毎日を送っている人
◆売れない芸人と結婚して、ワンルームの賃貸アパートに住み、パートを掛け持ちしている・・だけど、夫は子煩悩で優しく、笑いの絶えない家庭で、楽しい毎日を送っている人
これだったら、どちらが『勝ち組』に見えますか?
「売れない芸人と結婚した人」が勝ち組に見えてきたんじゃないですか?
でも、当の本人からしたら・・
◆「笑いのない家庭で、ため息も出るけど・・自由に使えるお金があって、家事もしなくていいし最高」「お金もあって、家政婦もいて楽だけど・・家にいるのが苦しい」
◆「笑いの絶えない家庭で、楽しいけど・・お金に余裕はないし、将来が不安」「生活はギリギリだし、パートの掛け持ちで体もキツイけど・・家族仲良く楽しく過ごせて幸せ」
という風に、どちらも「勝ち」にも「負け」にも転びそうな思いを、抱いているかもしれません。
結局のところ、『勝ち組』『負け組』なんて、社会的ステータスやイメージで勝手に判断しているだけであって、
状況や状態には勝ちも負けもなく、大切なのは自分の気持ちがどうなのかってことです!
【ある】ものに目を向ける
‟他人のものは何でもよく見える”という意味をもつ、『隣の芝生は青い』という言葉があるように、
誰もが一度や二度は『いいな~あの人は〇〇で…』という風に思ったこと、あるのではないでしょうか?
「結婚」に関しても、隣の芝生は青く見えるもので・・
独身者が既婚者に対して「週末は家族でお出かけなんて…幸せそう」「支えてくれる人がいるって…羨ましい」等々思うように、
既婚者も独身者に対して「飲みに行ったり、旅行だったり…楽しそう」「自由にお金が使えるなんて…羨ましい」等々、思ってしまうものです。
既婚者同士であっても、先ほどの例えで言えば・・
医師と結婚した人は「笑いの絶えない家庭っていいな…」、芸人と結婚した人は「お金の心配が要らないっていいな…」と、羨んでしまうものです。
しかし、他人や世間と比べて、自分に【ない】ものばかりに目を向けていたら、虚しくなるだけです!
「独身で寂しいけど‥自由がある!自分に使えるお金がある!」
「既婚で自由はないけど‥安心がある!マイホームがある!」
といった様に、【ある】ものに目を向ける癖をつけましょう!
そうすれば、自分は「今でも十分幸せだ」と、気づけるようになります!
自分を軸に生きる
人それぞれ価値観が違えば、幸せの形も違います。
Aさんにとっては当たり前のことでも、Bさんにとっては違うかもしれません。
Aさんにとっては幸せなことでも、Bさんにとっては違うかもしれません。
結婚や出産も同じです。
世間にとっては「結婚」が勝ち組だとしても、あなたが「独身こそ勝ち組だ!」と思うのなら、誰が何と言おうとあなたは勝ち組です!
誰かにとっては「子供を授かる」ことが幸せなことでも、あなたが「夫婦2人だけが幸せ!」と思うのなら、誰が何と言おうとあなたはそれでいいのです!
それでも、結婚して出産して家庭を持つ・・・世間一般的に言われる【普通の人生】を歩まない!道を選択した人には、まだまだ生きづらい世の中なのかもしれません。
ただ、忘れてはいけないのは、海外では「事実婚」を選択するカップルが多いように「あえて結婚しない人」がいる一方で、日本では「同性婚」のように「結婚できない人」もいます。
同様に「あえて子供を持たない人」もいれば、「子供を持てない人」もいるのです。
世間一般的に言われる【普通の人生】を歩む道を選択できない人にも、まだまだ生きづらい世の中でもあるのです。
まとめ
「〇〇だったら幸せ」という‟幸せの条件”みたいなものに縛られず、今【ある】ものに目を向け、【今ある幸せ】に気づきましょう。
人生に勝ち負けがあるとすれば、社会的ステータスやイメージなど、他人が決めた基準で判断する必要はありません。
強いて言えば、人生を楽しんでいる人・幸せを感じている人・心が満たされている人が勝ち!
結婚してるしてない・子供がいるいないではなく、大切なのはあなたの気持ちです!
「結婚してもしなくても幸せ!」「子供がいてもいなくても幸せ!」
そう思える自分でいることが重要です!!
そして、そんなあなたが選んだ道ならば、誰が何と言おうと、その道は正解です!
周りに流されず、自分の【選択】に自信を持って、自分が納得できる【人生】を歩んでください!
コメント