ミャンマー最大の都市「ヤンゴン」の観光スポットといえば、高さが約100メートルもある巨大な仏塔『シュエダゴン・パゴダ(Shwe Dagon Pagoda)』が有名ですが・・
▼シュエダゴンパゴダの詳細は、こちらの記事をお読みください。
参考記事 宝石が輝く!?ヤンゴン随一の観光スポット『シュエダゴンパゴダ』とは?入場料金・行き方など徹底解説!
巨大な寝仏『チャウタッジー・パゴダ(Chauk Htat Gyi Pagoda)』も必見です!
その大きさに驚かされるだけでなく、日本ではまず見かけない容姿に魅了されること間違いありません!
今回は、この「チャウタッジー・パゴダ」を徹底解説していきますので、ぜひヤンゴン観光の参考にしていただければと思います。
※注意:2021年7月現在の情報です。1MMK=0.077円で換算。
チャウタッジー・パゴダとは?
仏教大国であるミャンマーには至る所にパゴダや寺院があり、寝釈迦ひとつとっても有名な仏像が数多く存在します。
『チャウタッジー・パゴダ(Chauk Htat Gyi Pagoda)』は、そんな無数にある仏像の中でも飛びぬけて美しい容姿をした【寝釈迦像】です。
ちなみに上のモノクロ写真は、1907年に完成した初代のチャウタッジー・パゴダです。
【高さ】17.7メートル
【全長】65.8メートル
‥という大きさもさることながら、「ゴールデンロック」や「シュエダゴン・パゴダ」のようなキラキラ黄金に輝く美しさではなく、美意識の高さを感じる女性的な美しさには目を奪われます。
とは言っても、初代の姿を見る限り女性的な美しさなんて‥想像もつきませんよね(笑)
1966年に再建された現在のチャウタッジー・パゴダの姿は、初代とは全く別物‥劇的ビフォーアフター状態です!笑
美意識が高い寝釈迦像
参考までに・・下の写真は、福岡の「南蔵院」にある釈迦涅槃像です。
ブロンズ製(青銅)としては世界一の大きさで、【高さ】11メートル【全長】41メートル。
おそらく私たち日本人がイメージする釈迦の姿(髪型・表情等々)は、このような感じかなと。
それに対して・・下の写真が現在の『チャウタッジー・パゴダ』です!!
パッと見ても、日本の仏像とはあきらかに違う姿をしている事はわかりますよね。
ただ、この全体像だけでは「美意識が高いってどうゆう事⁉」…となってしまうと思うので、ドドーーン!と拡大して、2つを並べて比較してみましょう!
どちらも優しい穏やかな表情をしている点では同じなのですが・・・
「チャウタッジー・パゴダ」は、白い肌に真っ赤な口紅・青のアイシャドウ・黒のアイライナーと‥ばっちり化粧をしているんです!・・・しかも!!
「まつエク(まつ毛エクステ)しました!」と言わんばかりの長くふさふさのまつ毛に、可愛いピンクのネイルまでしています!
髪型も「螺髪(らほつ)」と呼ばれる髪の毛が渦巻き状になったパンチパーマのようなものではなく「お団子ヘア」で、ミャンマーらしく煌びやかな髪飾りをし、美しい金色の袈裟をまとっています。
これだけキレイに身だしなみを整えた美意識の高さを感じる仏像…見たことありますか!?
白い肌や化粧、お団子ヘア等々は、もちろんミャンマーの仏像のスタイルだとは思うのですが・・
下の写真は、ミャンマーのバゴーにある寝釈迦像『ナウンドゥジーミャッターリャウン(Naung Daw Gyi Mya Tha Lyaung)』です。
どうでしょう??同じミャンマーの仏像であっても、大きな二重の目に、シュッと通った鼻筋・・
やはり『チャウタッジー・パゴダ』は、顔立ちから飛びぬけて美しく、垢ぬけ具合が半端ないですね!
タイ『ワットポー』の寝仏とは違う!?
ミャンマーの「チャウタッジー・パゴダ」が、日本の仏像とはあきらかに違った容姿をしてる事は分かっていただけたかと思いますが・・・
タイの首都バンコクの三大寺院のひとつで、タイの古式マッサージの総本山でもある『ワットポー(Wat Pho)寺院』の、黄金の巨大な寝仏をご存じでしょうか?
釈迦(ブッダ)の姿を現した仏像と一口に言っても、座っていたり(=座像)立っていたり(=立像)横になっていたり(=臥像)‥その姿勢は様々です。
「ワットポー」も「チャウタッジー・パゴダ」も、横になっている仏像(臥像)という点では同じなんですが・・・大きく違うのは、「ワットポー」は【涅槃像】だということ。
涅槃像にも目を閉じているものと、開けているものがあり・・目を閉じていれば【既に入滅した姿】で、目を開けていれば【(入滅前)最後の説法をしている姿】だと言われています。
では、なぜチャウタッジー・パゴダは【涅槃像】ではないのか・・その理由が、この足!!
両足が上下に揃っているものが【涅槃像】で、揃っていないものは生前の釈迦が休憩している姿なんだとか。。。
実際にチャウタッジー・パゴダは、頭は東向き、顔は北向きなので、釈迦が入滅する時の姿とも違っていますし・・そもそも死ぬ直前の姿には見えませんよね(笑)
ちなみにこの足の裏には、仏教の世界観をあらわす108個の絵が細かく描かれています。
ワットポーは涅槃仏なので、両足がきちんと揃っていますね!
足裏には同じように仏教の世界観が描かれ、螺鈿細工(らでんざいく)という“貝殻の内側の真珠層の部分を研磨して、模様にはめ込んでいく特別な技法”が使われていて見事です!
日本最大・世界最大の涅槃像
日本最大の涅槃像は、北海道(札幌)の「佛願寺大涅槃聖堂」にあります。
ブロンズ製(青銅)としては世界一の大きさを誇る福岡の「南蔵院」より、4メートル大きく・・
【高さ】??
【全長】45メートル
お寺とは思えない近代的な建物の上で横になるお釈迦様、、面白い光景ですよね!ミャンマーと日本で、涅槃仏の考え方も違うのでしょうか…足が揃っていませんね‥(^^;)
ちなみにミャンマー南部の都市モーラミャイン郊外には、建設途中ですが世界最大と言われる『ウィンセントーヤ(Win Sein Taw Ya)』があります。
【高さ】28メートル
【全長】183メートル
と、こちらは桁違いの大きさで、Googleマップの航空写真でもハッキリとその姿が見えます。
チャウタッジー・パゴダの基本情報
チャウタッジー・パゴダが安置されているのは、鉄骨がむき出しで一見工場の様な建物の中です。
チャウタッジー・パゴダ【入場料金】
ミャンマー人はとても親切ですが、まれに入場料を請求してくる人や、寺院の案内をしてお布施を求めてくる僧侶もいるようなので、詐欺にあわないよう十分注意しましょう!
チャウタッジー・パゴダ【営業時間】
シュエダゴン・パゴダのように、夜遅くまで明るく観光客で賑わっているわけではないので、明るい日中の時間帯に行く方が安全面でも安心です。
チャウタッジー・パゴダ【所長時間】
所長時間は、さっと寝釈迦像だけを見るのであれば15分あれば十分だと思います。
ただ、壁面にはキレイに描かれた仏教説話の絵や、チャウタッジーパゴダを再建する際の候補とされた2体の模型なども飾られているので、全体をゆっくり見学するのであれば約30分と考えておきましょう。
チャウタッジー・パゴダの場所、行き方
チャウタッジー・パゴダは、ヤンゴンの中心街(ダウンタウン)の北、「カンドージー湖」より更に北の方にあります。
チャウタッジー・パゴダの場所
ヤンゴンの中心部(ダウンタウン)からは、タクシーかバスで行くことになります。
「シュエダゴン・パゴダ」からであれば約3kmの距離なので、歩いていけなくもありませんが(約40分)、おすすめはできません。
タクシー(Grab)で行く
ミャンマーのタクシーはメーターが無く、乗車前にドライバーと料金を交渉しなければいけません。
交渉の手間やぼったくり被害を避けたい人は、東南アジアでは主流の配車アプリ「Grab」を利用しましょう!
目的地設定から支払いまでアプリ上で完結でき、事前に料金も分かるうえに、流しのタクシーより安いので、かなり便利です。( ※ネット環境が必要 )
ダウンタウンの中心「スーレー・パゴダ」からだと・・
約20分
Grab 約2,800~3,800チャット(約220~300円)
流しタクシー ~約5,000チャット(~約390円)
※流しのタクシーを使用する場合でも、「Grab」のホームページで運賃の算出ができるので、相場の確認だけでもしておきましょう!
バスで行く
ヤンゴンのバスは路線が多く複雑で、旅行者にはハードルが高いと言われていますが‥安心してください!
今回は複数ある路線から、分かりやすいように1路線に絞って紹介するので本当に簡単です。
(※乗車はスーレーパゴダからとします。)
利用するのは、ピンク色の車体(上の写真)の【12番】のバス路線です!
▼スーレーパゴダのバス停は、バス番号ごとに乗り場が異なります。
バス停にも【12】と記載された看板があるので、見つけやすいと思いますが‥バスの色や番号をよ~く確認して乗車するようにしてください。
運賃は全区間一律200チャット(約16円)で、所長時間は約25分です。
チャウタッジー・パゴダのみ観光する場合は、最寄りのバス停「Chauk Htat Kyee」で下車し、車道を横断して反対側に渡り、細い道を少し歩けば到着します。
GPSで現在地を確認しておけば迷うことは無いと思いますが、不安な場合は、運転手に目的地を伝えて教えてもらいましょう!
後ほど案内する『ガータッジー・パゴダ(Ngar Htat Gyi Pagoda)』もあわせて観光する場合は、バス停「Ngar Htat Kyee」(上の写真の場所)で下車してください。
「ガータッジー」→「チャウタッジー」の順で観光する方が効率がいいので、バスから降りたら進行方向とは逆に歩くと、左手にガタッジー・パゴダの入口があります。
ガタッジー・パゴダを観光後、チャウタッジー・パゴダに行くには、まず車道を横断して反対側に渡ります。
上の写真のバス停(復路:スーレーパゴダ方面行き)より少し手前に小道があるので、入っていくと階段があります。
階段(下の写真)をのぼった先が、チャウタッジー・パゴダの入口(裏口)です。
Yangon Bus Directory のサイトで【12番】バスの停留所が、地図で確認できます!
▼バスの乗り方や注意点は、エアポートバスの記事で解説しています。
参考記事 ヤンゴン国際空港から市内への行き方(簡単で安い!バス移動がオススメ)
ガータッジー・パゴダ
チャウタッジー・パゴダまで行くのなら、大通りを挟んで向かいにある『ガータッジー・パゴダ(Ngar Htat Gyi Pagoda)』も合わせて観光するのがオススメです。
ここには黄金の装飾品をまとった、巨大な座像が安置されています。
高さが約14メートルなので、鎌倉大仏より大きいです!
入場料は無料で、観光客も少なく、屋根付きで涼しく静かな場所なので、ちょっと休憩をかねて立ち寄るといいと思います。
ガータッジーパゴダの場所
まとめ
ヤンゴンにある巨大な寝釈迦像『チャウタッジー・パゴダ(Chauk Htat Gyi Pagoda)』が、いかに美意識が高く美しい容姿をしているか、お分かりいただけたでしょうか?
行き方も簡単なので、ぜひ!この記事を参考に、『ガータッジー・パゴダ(Ngar Htat Gyi Pagoda)』と合わせて足を運んでみてください。
仏像と一口に言っても種類も様々なので・・・
「涅槃仏」など仏像の見分け方を学習してから訪れると、仏教大国ミャンマーをより楽しめると思います♪
Chauk Htat Gyi Pagoda | |
---|---|
住所 | Shwe Gon Taing Rd,Yangon,Myanmar |
アクセス | スーレーパゴダから車で20分 |
営業時間 | 5:00~21:00 |
入場料金 | 無料 |
▼おうちで旅行気分♪お取り寄せ♪
▼チャウタッジー・パゴダを訪れる【現地ツアー】を利用するのもオススメ◎
出発前に日本で事前予約ができて、日本語だから安心♪
【VELTRA(ベルトラ)】
コメント